ゲネコット

どぉいうこと!?

2台目(2)

探偵ナイトスクープ>の
<壊れた引出しが起こした大事件>の
続きです。

麻里奈〜、緊急事態発生!」
「電話ください〜」と
母親から、メールして。

犯人の麻里奈(17)さんが
帰宅して、リビングでまっている
母親のところへ、やってきて。

その様子を、別の部屋でモニタリングする
真栄田探偵、と妹の愛梨(6)ちゃん。

母「座って。何か、言いたいことある」
麻「ごめんなさい」
驚いて、両手をあげて、のけぞる母親。

母「あるよなぁ〜」
 「最近、勝手に、やったこと?」
麻「お年玉ぁ?、通帳かっ!」
母「通帳は、終わった」
麻「それなら、答え、どうぞ!」

真栄田探偵から、誘いに乗らないで、と
指示される母親。

母「勝手に、詐欺まがい」
麻「なんで、もう!」
 「はやく、答えおしえて!」

答えさえわかればいい、という
学校教育の弊害か?しまいには

麻「もう、私の人生、終わるんやろ!」
 「もう、いいから、答えおしえて!」

別室で、爆笑する二人。

母「最近さ、私の名前、使って」
 「なんか、やってない?」
麻「あっ!、ナイトスクープ!?」
 「そのこと?そのこと!」
 「やらしてくれって!?」
テーブルに、つっぷす、母親。

麻「あっははははは!」
 「でよう、私に名前かえて、でよう!」

もう、でてますので、ご心配なく。

愛梨ちゃんに続いて、リビングに入ってきた
真栄田探偵を見ると、キッチンに逃げ出す
麻里奈さん。

麻「えっ!、うっそ!?」
真「どうも、麻里奈ちゃん、こんばんわ」
 「あなたがお母さんの名前で依頼した」
 「探偵ナイトスクープです!」
麻「あのっ、ちょっと、着替えてきます」

制服から着替えて、態度も
一変してしまった、麻里奈さん。

真栄田探偵に
「異常な、外面のよさ」
「別人が、憑依したみたい」
と、言われぐらい、しおらしくなって。

麻「母に、謝らないと」
 「勝手に、名前使った、私が悪いので」
母「はやっ!、はやいね!?」
真「お母さん、はやくも解決ですが!」

テーブルを囲んで、事情聴取が、始まって。

母「面倒くさい、からって」
 「人に投げたら、あかんよ!」
麻「う〜ん」
母「棚だって、自分で、できるやろ!」
 「手伝ってあげるって言うたやんか!?」
麻「う〜ん」
母「それに、うそは、絶対だめ!」
 「絶っ対、だめ!!」
麻「ごめん」

思わず、テッシュで、涙をぬぐう母親。

真「お母さん、何で、泣いてるの?」
母「わかって、もらえないなぁ〜」
 「お互い、言いたいことが」
 「あるんでしょうけど..」
 「きっと、私のことは」
 「鬱陶しいんでしょうけど...」

真「お母さんのこと、鬱陶しい?」
麻「鬱陶しいと、思うこともあるけど」
真「嫌い?」
麻「大好きです!」
麻里奈さん、ほんとうは
素直ないい、娘、なんです。

真栄田探偵に、ポンポンと背中を
叩かれながら
母「なんか、話が、違ってません?」

母親と麻里奈さん、真栄田探偵の3人で
無事、引出しを直して、VTRは
終了、するのですが。

最後に、真栄田探偵が、VTRにはなかった
余罪を、ポロポロと、暴露してしまって。

「メルカリ、カラオケ、上本町のマック」

麻里奈さん、元気にしていると
いいんです、が。